キンメリアン・エイジ

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服部平次という男/から紅の恋歌感想

どうもです。

久しぶりに服部平次がスクリーンに出るということで今更ながら「から紅の恋歌」を見てきました。

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(※画像は全く関係ない俺の嫁がスタンプになった姿です)

その感想をチラホラとネタバレありで。

 

 

◆感想

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久しぶりにかっこいい服部平次を見た気がする。

最近のコナンといえば赤井に安室に腐女子人気キャラ推しで、一方の服部といえば工藤厨扱いされることが多くてアレだったんですが、「から紅の恋歌」の平次はメチャクチャかっこよかったです。ハイ。

「そして人魚はいなくなった」で和葉を助けたシーンを思い出すレベルの男前。なつかしいなオイ。

作品としても中だるみがなく、そのうえ特定の人物がヘイトを集めるでもなく、アクションも謎解きもいい感じでした。

腐女子バブルをもたらした「純黒の悪夢」に、最後の予告編を見るにまた腐女子バブルが来るんじゃねえかと思う次回作の箸休め的な、コナン映画らしいコナン映画でした。

メチャクチャ面白いし意外なあの人がスクリーンデビューするのでコナンファン必見。

 

服部平次という男

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まずコナンという作品で、服部平次ってあまりいい扱いを受けている印象がありません。

いやポジションとしてはいいところにいたり、見せ場もあるんですが、彼主体の映画ってキッド映画に比べて明らかに少なかったり。

スクリーンデビューした「世紀末の魔術師」からして、キッドと抱き合わせの上、前半部分で事故って早々に退場という始末。

服部平次がメインでかっこよく活躍したのは実質「迷宮の十字路」とこの「から紅の恋歌」の二本ぐらいだったり。

 

というのも多分、服部平次を無闇に活躍させると、完全にコナンの上位互換になってしまうからだと思います。

頭がよくて推理もできて男気があってイケメン、警察内部にも顔がきくという、小学生の江戸川コナンにはできない芸当ができる。あとバイクも運転できる。

だからこそ平次を活躍させるにはきちんとした骨子のストーリーが必要で、キッドや黒の組織とも関わらせてはいけないという縛りが多いような気がします。

代わりに「コナンの上位互換」であるので、同じくコナンの上位互換である工藤新一を出しやすいのも特徴。

数多あるコナン映画の中で、未だに工藤新一本人が出てきたのが服部平次メイン回である「迷宮の十字路」だけであるのもそれが理由だと思います。今回は新一出てこないけど。

 

◆メインはあくまで平次と和葉

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おかげかレギュラーの面々の出番も少ないです。

主人公であるコナンの出番も平次とどっこいどっこいかそれ以下、蘭ねーちゃんは少年探偵団とセットで、小五郎も完全サブキャラ、オープニングでメインキャラの如くコナンの次にキャスト紹介のあった灰原哀に関しては2回ぐらいしか出てこないという。園子と同レベルかよ

代わりに和葉の出番が多かったです。まあ彼女ももう一人の主人公といえるので……

 

ゲストキャラは主に和葉の恋敵の大岡紅葉。原作にもでるよ。

キョートスラングでイヤミに攻めてくる自称平次の許嫁ですが、カルタの練習で和葉が手を傷めないか心配したり、ただイヤミな子ではないという印象。さすがにラストシーンは気の毒だったぜ……

 

◆開始早々爆発する映画

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なんつーか、アクション面はハリウッドかよっつーぐらいに爆発してました。

開始早々テレビ局がぶっ飛びます。中盤で車もぶっ飛びます。終盤でカルタの試合会場もぶっ飛びます。途中で俺はエクスペンダブルズでも見てるのかと思うレベル。

映画第1作「時計じかけの摩天楼」を思い出すぐらい景気良く爆発します。

コナン映画には1作品1爆発という謎ジンクスがあるというのは有名ですが、誰がここまでやれといった(褒めてる)

最後の予告編を見たときに「また爆発か」と思った俺はわるくねぇ。いやでも次回作も多分爆発する。

やたらと爆発するおかげか、見せ場が前半後半ともにあって、そのどっちもで平次が和葉を助けるために活躍するのはいい点。前半ではコナンも助けてた。

 

カルタのシーンも見どころの一つです。

和葉が紅葉に勝つために練習したり、カルタの札でテニヌみたいなことやってみたり。

中でも決勝戦、華々しい着物を着た紅葉に対し、無骨ともいえる合気道の道着を着ていた和葉はいい対比になってました。

なんというかおしゃれでなんでもできそうなお嬢様の紅葉と、小さい時から平次と一緒にいた自然体の和葉というかんじ。

 

◆恋歌の意味

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一見このタイトル、平次に対する和葉または紅葉の思いかとおもったら、実は全然違ったミスリード。しかし全般的に恋を大きく扱った作品であることは確かです。

ある人物の淡い初恋が開始早々テレビ局が爆発するレベルの大ごとにまで発展させたという。

その発端となった出来事こそ「から紅の恋歌」の本当の意味だと思ってるんですがどうでしょう。

というかその人物も最初に真意を語っておけばこんなことにならんかったのではないか。まあそれをいってはおしまいなんですが。

 

ちなみにこの映画、恋の映画だけあって、コナンの高校生カップルが勢ぞろいします。

 

そうですまさかの京極真スクリーンデビュー(回想だけど!)

 

平次のマッマもデビューですが、まさかの京極さん……あの京極さんが……

京園クラスタとしては見逃せない……

しかも園子の出番もメッチャ少ない中、京極さんのセリフなんて一言しかないのに、それだけで京極さんがなぜ園子を好きか、そして園子をいかに理解しているか、全く知らない人でもわかるレベル。なんと平和映画ではなく京園映画であったか……(違います)

 

ともかくこの映画、アクション謎解き恋愛全部をいい具合に持ってきてるのでオススメ。

単品で十分面白いけど見たら絶対「迷宮の十字路」が見たくなる。TSUTAYAがGEOで借りような!!

あと平和以外に小五郎や探偵団メインの映画をもっと増やしてもいいと思います。

 

最後にアムロ・レイがなんかいってた気がするけどきっと気のせいだ!!!!